運営側にかかるストレス

(こどもとの)演劇ワークショップと児童館での活動とでストレスのかかり方みたいなのが全然違う。演劇WSはいわば非日常で児童館は日常という差はあるが、これら空間としての場の要素だけではなく、総じて関わっている人間に原因のあることだと思う。
個々の目的が、児童館の場合は各自それぞれ異なっており、その差異は職員それぞれの運営方法、または労働においても異なっているが、演劇WSの場合は各自の目的が一応は統一されたうえで企画があり、またその目的に達するまでも運営側と参加者(WSの場合どちらも参加者ではあるのだが)共通の経験と時間の経過を共有している。
人間に原因があるというのは、児童館の場合は職員自体の問題も正直あるとは思うが、それだけでなく職員と来館者のそれぞれが日常で抱えている問題が、いわば日常空間といえる児童館ではそのままの形で顕在し、さらにそれが混在している。これが私の参加する演劇WS時との大きな差といえるだろう。 私の参加する演劇WSにもそのような問題が全くないわけではないし、二日三日の間であっても、こどもがどのような環境で日々生活をしているか、どのような家庭に育っているか、またそれぞれがどんなこどもなのかは(児童館と、また一人ひとりに対して)差はあれど見えるのだが、そこに運営側の大人の事情(特に人間関係)などが大きく影響するような形にはなっていないと思える。
児童館は公務組織(いうなれば義務的参加であり非有志)と有志、演劇WSは全員が有志であるといえることからも差が生じてきているのでしょう。