レゴの使い方

レゴ (LEGO) 基本セット 青いバケツ 7335レゴ (LEGO) デザイナー ワイルドアニマル 4884レゴ (LEGO) デザイナー マイホーム 4886
児童館に行ってみると、レゴに興味があり、レゴ教室に子どもを通わせようかしらと考えていたりいなかったりな感じのお母さんが幼児のお子さんといらっしゃっていました。その日はひととおり遊んでいたようでしたが、お子さんともども関心があるようなので、お母さんにお話をするとともにお子さんの相手としてレゴを組みました。
お子さんは二歳で簡単な会話ができます。しかし二歳では思うとおりのものを作るのは不可能と思い、とりあえず要望を聞き私がなにか作ってあげることにしました。年齢などにあわせて対応していくことは重要になります。箱に入ったブロックをぶちまけて、子どもと話をしながら、まずは木を作ることにしました。次は服にブルドーザーが描いてあったのでブルドーザー(ロードローラーになってしまったが)、そして家、最後に子どものほうから要望のあった消防車。家を組んでいる最中に、ひとり小学生の男の子が「オレもやる」と自分の家を作り始めました。男の子はデカいテレビとデカい家(屋根壁なし)を作りあげました。
幼児のお子さんは、私が適当に作ったブルドーザーで楽しそうに遊んでいました。遊んでいるうち壊れるんですが、すぐ直せるのがブロックモデルのいい所ですね。人によりますが幼児はブロックを組むことよりも、組まれたもので遊ぶことが楽しいようです。私がブルドーザーを作っている間に小さな車を作ってブーブーと転がしていました。ブルドーザーと合体させてトレーラーにすると、連結部やヒンジブロックによるギミックに興味が出たらしく、しばらくギミックで遊び倒していました。途中、小学生がブロックを投げると、まねをして幼児もブロックを投げます。なげるというか散らす感じに。幼児は対象にぶつけるというよりジャラジャラさせていたというかんじでした。あのジャラジャラ感は刺激的な音なんだと思います。
レゴ社製品に対する一応の知識と経験によって、子ども出す要望やお母さんの気になる商品知識に関する対応もできます。
目的によりますが、ブロックによって想像力を豊かになればよいと願うならレゴ教室に通わせなくてもその分の資金をセット等の購入に注いだほうがよいと思います。豊富なブロックと自由に使用できる環境のみが良いだけではないとも思わないので。
職員からは児童館でレゴが遊びとして定着してきたとの意見をもらいました。昨年の九月に導入して以来、安定した人気を持っているようで、いつも活発な男の子が静かに熱中して来館すると毎度レゴでなにかを組んでいるとのことです。毎週行くごとに違ったものが飾ってあります。それと導入(開封)のときに私が進行役になったのは成功であったと思います。導入時に制限レゴ組みを行い説明図を一切使いませんでした。
ただ新しい遊び・モノを導入する場合、そのものを置くのみではなく、一通りデモンストレーションというかできる人がいたほうがいいんだな、と思う。今の上石神井児童館の職員は手先を使った遊びの上手な方がいないように思う。
で、「工夫次第でいろんな遊び方ができる」とはいけど、組む以外の遊びをしている人はなかなかいないんじゃないか?と思う。つまりは「工夫次第でいろんな遊び方ができる」んじゃなく「工夫次第でいろんな組み方ができる」んじゃないのかと。組む以外の遊び方、使い方はなかなかない。
アニメーション映像の素材として使われたりデザインの素材として使われたりと、「素材」としての利用は多く見受けるのだが、それ自体で遊ぶ、または使うのはレゴを組む以外にないのではないだろうか。
「素材」以外に変化し、イノベーションした例はあるのだろうか。