好きなことと仕事を結びつける

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

「好きを仕事に」の落とし穴!として趣味と仕事の結びつきが目に見えて存在するバイク便ライダーについて参考観察という方法で調査している。
歩合ライダーが自営業としての不安定雇用であるために起こる問題と、時給ライダーを歩合に導くような仕組みについて、また、そのなかでユニフォームを着ることで路上のヒーロー、バイク便ライダーを「演じる」こと、タクシーの乗客を「観客」とし、技術を披露できるような路上の特定の場所を「舞台」とすることにやりがいを感じるようになるというところは興味深かった。
普段なかなか本を読まず、読む早さのない僕も一時間かかったかというくらいでさくっと読めてしまった。
ただ、最終的には労働者としての権利の問題でまとまられていたので、ああ、やっぱりかと思った。
ワーカホリック ワークングプア