過剰演出

あるあるの一件以来、過剰演出に対しても注意の目が光るようになってきた。
通販や通販番組、いわゆるテレビショッピングにも危機感があるようで、「※あくまで結果には個人差があります」といった表示がされるようになった。しかしあの出演者のリアクションやら、わざとらしい後付の観客の拍手音や歓声などはいまだ残っているのだ。あの歓声などの効果によってによって個人でテレビショッピングを見ていても集団心理がはたらくのだろうか。まぁ、いかがわしさを感じつつも、あの歓声やオーバーリアクションがないとテレビショッピングを感じられない。私は見ているだけなのでよいのだが。テレショップワールド〜テレビショッピングを100倍楽しもう!!〜
あの商品の売り方は催眠商法と似たところがある。販売員や周囲の客と直接対面してはいないが、どちらも周囲の空気が肝心。テレビショッピングで商品を買う場合、基本的には番組を一人で見て、一人で注文する。それを狙うかのように、午前中の主婦が一人でいる時間や深夜に番組は放送されている。ここがポイント。一人の時間を狙うことで、気持ちが左右される隙をなくしている。売れるようにしっかりと狙っているわけだ。
完全に乗り出した状態の過剰リアクションに対して周囲はいかに反応するだろうか。サクラが行うリアクションはときにすさまじいもので、第三者から見ればやらせ分で充満したものだ。テレビショッピングの場合は出演者と拍手・歓声、催眠商法の場合は客の一部。催眠商法の場合一般バイトでやっている人なんだろう。こうなると一般の人でも軽々と演技できてるんじゃないのかと思ってしまう。演技することは役者や芸人の特殊能力ではなく、誰にでもできることなんだと。上演目的、たとえばドラマや舞台での演技と、別の目的のための演技では方向性は違うのだが。テレビショッピング芸人、テレビショッピング俳優みたいな業界人はいる。寺門ジモン、KABA.ちゃん松居一代なんかをよく見る。テレショップワールド〜テレビショッピングを100倍楽しもう!!〜

江古田(学校までの道の間)でも時折、あ、これは悪徳(催眠商法SF商法)だな、というのをやっていることがある。声をかけるのは必ず中年以降。その日は激安もしくは無料で日用品を配布し、後日高額品を買ってもらうというヤツ。あきらかに若い世代とか、かからなそうな人には声をかけていないのでわかる。高額品取り扱いの日は、店舗内の声が聞こえるので異常なまでの高ぶりがわかる。「ハイハーイ!」って。
催眠商法の販売員はみのもんたの口調を参考にしていたりするらしい。実際非常に似ている。押しの強さとか、引き具合とか。ああいう強気で高圧的な口調に抵抗感を覚えるのは私だけではないと思う。きっと多くいるはず。ただ、強気な人ほどいわゆる「上」のランクにいたりすることが多いのかもしれない。
テレビショッピングも催眠商法も、やらせ分でいっぱいなのに、催眠商法はよく夕方の報道番組で流れる。でもテレビショッピングは報道番組では流れない。「異常に高額」ではない(疑う商品はなきにしもあらず)テレビショッピングは悪徳だとは思わないけど。
とりあえずは「やせる」と「健康」がすごいキーワードだと肝に銘じておこう。